東京都の地価公示価格の特徴!

2018年における東京都全体の地価公示価格の平均値は坪あたり340万2840円です。これは全国1位の数字で、全国2位の大阪府の平均値(坪あたり90.1万円)のおよそ3.8倍となっています。バブル時には最高値を叩き出しましたが、バブル崩壊などもあり2000年までの10年の間に急激に下落。その後、底を打って徐々に地価公示価格は上昇しますが、2008年に起きたリーマンショックや2011年に起きた東日本大震災によって一旦は下落します。しかし、2013年になって2020年東京オリンピックの開催が決まってからは再び上昇に転じているのが実情です。

東京都の地価公示価格はもともと高いのですが、2018年はそれに加えて上昇率が高いことでも注目を集めました。2018年の東京都全体の地価公示価格は前年と比べて平均で3.39%上昇しており、これは全国2位の数字です。とはいうものの、東京都であればどこの地域であっても地価が上昇しているわけではありません。たとえば、上昇率の高い地域は中央区や渋谷区といった東京都心に近いエリアです。一方で、前年よりも地価公示価格が下落しているのは、青梅市やあきる野市といった都心から少し離れた地域となっています。

このことからは人気の高い東京都においても、都心部に近い地域と離れた地域で2極化が進んでいると考えられるのです。そのため、今後東京都で自宅を購入する計画のある人や不動産投資をする予定のある人はもちろん、東京都で賃貸契約を結ぼうと思っている人も場所をよく考える必要があるでしょう。